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愛錠工房ブログ 解錠技術研究所
栃木県北部にて錠前師を営む者の徒然を記します

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カメラ内蔵型 Wi-fiユニットのメンテナンス
カメラを内蔵した解錠工具を販売開始してから早くも4年の月日が過ぎまして、使用頻度にもよりますがそろそろ問題であるバッテリーの寿命が来る時期かもしれません。
単純な解決法としましてはモバイルバッテリー等の外部電源を繋いでポケット等に忍ばせる方法が御座いますが、ケーブルの煩わしさが嫌な場合はバッテリーの交換となります。

当工房にてWi-fiユニットの修理やバッテリーの交換は可能なのですが、出来るならご自身で行った方が絶対的に安上がりなのと、その他修理にも役立ちますので今回はカメラ内蔵型シリーズのメンテナンスをご紹介いたします。

本来であれば交換用のWi-fiユニットを販売すれば済むことかもしれませんが、実はこれが出来ない理由が御座いまして・・・

Wi-fiユニットのメンテナンスWi-fiユニットのメンテナンス

こちらのマイクロUSBコネクタ(Bタイプ)なのですが同時期購入の同ロットから2種類の仕様が出てくる状態で、違いは青線仕様と緑線仕様の2パターンです。

まぁ、線色の違い程度でしたら問題は無いのですが調べましたら配線の線色が実に滅茶苦茶・・・
実際USBコネクタにはフル結線で5線の実線が有りアースケーブルを含めれば6線結線となります。
アース線は置いておいて5線の結線がオス側メス側で1は1、2は2・・・5は5と繋がってはいるのですが、使われている線色はバラバラという日本人には考えられない製造方法・・・

つまり、1は1にと全て正しく繋がっているのだから問題無しという考えで「中は通常見えないんだから、これでいいでしょ!」って中華製品らしい仕様なわけです。
過去に知り合いの社長が中国から安い羽毛布団を仕入れて販売しようとした際に、届いたら指定した柄と違うどころか全部がバラバラで文句を言ったら「目を瞑って寝るのに模様や柄や色が関係あるのか?」と謎の逆切れをされた話を思い出してしまいました(笑)

こんな仕事しかできない奴らに日本の製造業は駆逐されたのかと思うと腹立たしくも思いますが、実際日本製のUSBケーブルなんて皆無ですから致し方ありません・・・

話しは逸れましたが何が言いたいかと申しますと結線が色で統一されていませんので同じものが作れないって事になります。
なので修理の際には本体とWi-fiユニットの両方を送って頂く事になり、送料が凄く掛かってしまう無駄になります。

Wi-fiユニットのメンテナンス

また当工房でも画像のような物を作ってコネクターとの整合性を調べたりしなくてはなりません。

であれば、ご自身でメンテナンス出来た方が得策と考えまして今回の本題へと入りますが、先ず必要な工具は精密系の細いドライバーのマイナスだけ、基板の交換を行う方は更に細いドライバーのとプラスにピンセットと半田ごてとヤニ入り糸ハンダ、有ればグルーガンが必要になります。

交換用エンドスコープ(Amazon)
それから交換用のエンドスコープをAmazonが一番安いと思いますので購入してください。

Wi-fiユニットのメンテナンス

先ずは両方のWi-fiユニットの上蓋を外しますが当工房製は既に一度外していますので簡単に外れる事と思います。

Wi-fiユニットのメンテナンス

しかし交換用で購入した物の中には接着剤がきっちり塗られている物も有り(殆どがいい加減に塗られてます)
特にこちら側は何故かしっかり接着されている傾向が有りますので慎重に外してください。

Wi-fiユニットのメンテナンスWi-fiユニットのメンテナンス

蓋が外れましたらプラスドライバーで基板を止めているネジ2個を外します。

Wi-fiユニットのメンテナンス

基板をケースから引き揚げながらバッテリーのケーブルコネクタを基板から外せば、そのままケースごとバッテリーを交換し、逆の手順で元に戻せばバッテリーの交換は完了いたします。

Wi-fiユニットのメンテナンス

他にもバッテリーのみを購入して交換する方法も御座いますが、その場合は3.7Vの1800mAが標準となります。
実際ここで重要なのは3.7Vのバッテリーであることで1800mAより小さければ稼働時間が短くなりますし、大きければ大容量って事で稼働時間を長く出来ます。
また、ケースには空間的余裕が意外とありますので3.7Vで若干大きめのリチウムイオン電池が存在すれば交換は可能ですが、私は見つけることが出来ませんでした。
同サイズの物であればAmazonで見つけたのですが価格がWi-fiカメラユニットとほぼ同額でした。


続いて良くあるトラブルでカメラが映らなくなった!という場合の対処法ですが、長くなりますのでブログで見ている方は「続きを読む」からご確認ください。

 
 


カメラの映像が映らなくなる原因には幾つかのパターンが存在するのですが、実際にWi-fiユニットの基板を交換以外で直らないパターンは

Wi-fiユニットのメンテナンス

画面に画像のような真っ黒の画面で左上に赤いの字が出てしまった場合です。
※出ていない場合はWi-fiユニットとの接続設定をスマホ側で一度消去し再設定したり、Wi-fiユニット左側面の穴より細い棒状の物を差し込んで内部のスイッチを10秒ほど軽く押してリセットする事で解消する場合が御座います。
他には電源を入れたまま放置しバッテリーが空になってから再充電して接続すると直ったという報告も御座います。
また、iPhoneユーザーの場合IOS15から採用された仕様により一度繋いだWi-fi通信がインターネットと繋がっていない理由で切られる場合が有り(今後改善されるはず)再度接続し直す必要がある事があります。


赤いの字が出てしまった原因はWi-fiユニット先端側のカメラ接続用ケーブルに充電ケーブルを繋いで充電してしまったケースが多く報告されており、他にはWi-fiユニットの説明書にも記載の充電規格5V2Aを超える急速充電器等を使ってしまった場合が殆どの様です。

私も壊れるの覚悟で試してみましたが先のコネクタ間違いは瞬時の通電でも同様に壊れる事が判明し対処に悩みました。

Wi-fiユニットのメンテナンス

警告用のシールを貼ってみたり

Wi-fiユニットのメンテナンスWi-fiユニットのメンテナンス

コネクターカバープラグを添付してみたりしましたが、うっかり繋いで充電してしまう方が0にはならないようです。
カメラ側と充電側でコネクターの種類を変える案も有ったのですが、実はアンドロイド系スマホの一部でWi-fiユニットを使わず直接繋げると映る機種が存在し(推奨はしておりません)延長コードで直接繋げる一部のユーザー様からの要望で現状の様な仕様になっています。

マグネット式充電ケーブル

そんな中、一番実用的で更に普段の生活でも大変役立つ対策がこちらのマグネット式充電ケーブルを使っていただくのが一番良いと思います。

Wi-fiユニットのメンテナンスWi-fiユニットのメンテナンス

実に3種類のコネクター(ライトニング・マイクロB・マイクロC)に対応したマグネットコネクターが大量に入っていますので、工房だけでなく我が家も車両も全てマグネット式となりました。
コネクターを選ぶ必要が無くケーブルさえ有れば何でも何処でも充電できますので便利な事この上ないんです。
もう今や充電式電気製品の殆どはコネクタ式ですからマグネット式で統一するのは大変便利で効果的ですので、まだの方は一度お試しください。


それでも間違えて接続充電してしまい画面が映らなくなった方は基板の交換となります。

Wi-fiユニットのメンテナンス

手順はバッテリーの交換と途中まで一緒ですが、先ずは配線部に塗ってある絶縁用のグルーをピンセットで丁寧に取り除きます。

Wi-fiユニットのメンテナンス

冬場は簡単に剝がれるのですが夏場や室温が高い場合はグルーが柔らかく剥がれ辛くなりますので冷蔵庫等で冷やす等して温度を下げると比較的簡単に剥がれます。
間違っても逆に温度を上げて溶かそうなんて思わないで下さい。
大変面倒な事になります。

Wi-fiユニットのメンテナンス

続いて半田ごてにより配線を外してケーブルを入れ替えます。

Wi-fiユニットのメンテナンス

基板の中には接続端子が5個の物と6個の物が存在し、配線を外してから気が付くと焦るとは思いますが、画像で見て下から赤・白・緑・黒・黄の順は変わりませんので6端子の場合は上側が空き端子として同様に繋げば間違いは有りません。

カメラ内蔵型解錠工具メンテナンスカメラ内蔵型解錠工具メンテナンス

配線が終わりましたら間違いが無いか確認の後、グルーガンをお持ちでしたら絶縁処理をし(無ければビニールテープ等で)バッテリーケーブルを繋ぎケースに基板を納めてネジで固定して蓋を閉めれば完了です。
※:電源のスイッチツマミは外れやすく、また逆さにも付けられる仕様ですのでご注意ください。


それから稀にお問い合わせで来ますのがカメラがポップアップしないと言った不具合で、木箱に入っていれば常にカメラが出たきりになるのですが無い場合はカメラを収納したまま保管される場合も有り、この状態が長く続くとカメラが引っ込んだままになるようです。

カメラ内蔵型解錠工具メンテナンス

この場合は椅子等に座って画像のような状態(Wi-fiユニットは外してください)で後端を太腿等で支えて先端と後端を縮める様に押しながらカメラを持ち上げると若干ですがカメラ先端部が飛び出します。。

カメラ内蔵型解錠工具メンテナンスカメラ内蔵型解錠工具メンテナンス

上手に引き出せましたらカメラケーブル付け根を上方向に癖を付けシャフト内の板バネが下がっているようであれば適度な角度になるよう修正する事で改善する事が御座います。
※出過ぎた場合は指で軽く押しながら適度な突出となるよう調整してください


それから最後に余ってしまったカメラケーブルの活用法ですが、USBコネクターのタイプBを配線する事でエンドスコープとして復活いたします。

USB タイプBの配線USB タイプBの配線

お好みで使い易い長さにカッとしたら画像の様にハンダ配線し
(差し込み式も有るらしい?)

Wi-fiユニットのメンテナンス

コネクター化するだけでWi-fiユニットを共有したエンドスコープとなりますので大変便利です。
エンドスコープは金庫の穴開け解錠や車両等でもドアガラスの隙間などに入る場合も有りますのでリンク操作解錠で、はたまた一般的な解錠でも見えるって事は凄く有利ですので持っていて損は有りません。

既にエンドスコープは持っているという方は、そのまま大切に保管しておいてください。
今後もしかするとカメラ自体が破損した場合に当工房へ工具と一緒にお送りいただければ、当工房でカメラを用意するより安く修理が可能です。

但し、この場合従来より映りが悪い状態が発生する可能性が御座います。
実を申しますと当工房ではカメラ内蔵型の工具を製作時にカメラカバーを一度外してカメラレンズの調整を行っております。
実際エンドスコープは近距離を見るために近距離型のレンズを使っていまして少し離れると映りがぼやける仕様になっており、それを可能な限り遠距離でも鮮明に映るよう独自で調整を行っているのですが、Wi-fiユニットの基板同様にカメラも種類が混在していまして調整不可能なカメラも存在いたします。

カメラカバーを外してみて調整可能であれば調整いたしますが、調整不可能なカメラが付いていた場合はカメラから対象物が離れると若干ぼやける画像となります事をご了承願います。

以上、カメラ内蔵型工具系の一般的なメンテナンス方となりますが、難しいと思われる方はお気軽に当工房への修理依頼をメールにてお知らせください。

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